事務所ブログ

2014.07.23更新

借金でお悩みの方はまず相談を,という言葉を
弁護士やその他士業の方のホームページ等でよく見ます。
既に多額の借金を抱えてしまっているとか,
月々の返済で生活が圧迫されているとかいう状態ならば,
なるべく早く相談に来ていただいて対処するのが最善ですが,
そもそも,弁護士等に相談しに行かなければならないという,
そんな状態を避けるためにはどうしたらよいでしょうか。

誰でも考えつく最も確実な方法は,借金をしないことです。
借りさえしなければ返す必要もないのですから,
実現できればこれほど確実な方法はありません。
ただ,借金と全く無縁で生活できる人など希でしょう。
これを書いている私自身にしても,奨学金の返済がありますし,
事業をしておられる方なら借入はほぼ必須でしょう。

そこで,次善の策として,可処分所得をしっかり把握し,
可処分所得の範囲内で借り入れる必要があります。
その際,見込み収入は少なめに,見込み支出は多めに,
それぞれ見積もっておけば,返済計画に余裕が出ます。
もう少し借りても返せる,というくらいの余裕がないと,
不意の支出や収入減で簡単に返済計画が頓挫してしまいます。
特に,自営業者の方や歩合給で収入が安定しない方は,
収入見込みを厳しめに考えておかなければなりません。

そして,仮に不意の支出や収入減で返済計画が頓挫して,
1~2か月だけ返済が困難になったというような場合は,
黙って返済をやめてしまうのではなく,
債権者と連絡をとって事情を話し,
返済猶予などの対応ができないか相談してみましょう。
あえて弁護士等を頼まずとも,債権者と相談することで
トラブルを解消している方はたくさんおられます。
逆に,債権者に何も言わずに支払を止めてしまうと,
債権者が不信感を抱いてしまうため,
返済が可能になっても信用されずに裁判を起こされたり,
面倒なことになりかねませんので注意してください。

借入をするにあたって,以上のことに気をつけていれば,
借金をめぐるトラブルを回避できる可能性は高くなります。
もっとも,不意の交通事故や病気で職を失ったり,
職を失わないまでも収入が激減することはあり得ますし,
交通事故を起こしてしまって多額の賠償債務を負ったため,
他の借金の返済が困難になるなんてこともあります。
上でお話ししたような短期的な支払困難ではなく,
元々の返済計画に従った返済が数ヶ月以上できない場合や,
債務の額が大きい場合,債権者数が多数の場合などは,
弁護士等に依頼して債務整理を行うことをおすすめします。

当事務所では,相談者様の状況をお伺いして,
弁護士等を依頼せずに解消出来るレベルの問題か,
もはや弁護士等に依頼すべき問題か,判断して,
適切な対処をアドバイスさせていただいております。
法律相談に行くにも仕事があるから,という方も,
土日・夜間を含む24時間の相談に対応しております。
また,当事務所までの交通費の支出も厳しい,
ということであれば,事務所外の相談にも対応しますし,
北千住・上野程度までの距離なら出張旅費も無料です。
相談料自体も初回60分まで無料ですので,
お気軽に電話かメールで当事務所までご連絡ください。

投稿者: 豊和法律事務所