事務所ブログ

2014.07.17更新

本来請求できるはずの残業代が支払われていないことがある,
ということが広く知られるようになり,
未払残業代の請求に踏み出す人も増えているようです。
正規に割り増した残業代の受給は労働者の当然の権利であり,
会社は法令に従った残業代の支払義務を負っていますから,
その意味では未払残業代の請求をためらう必要はありません。

ただ,せっかく未払残業代の請求をするのであれば,
主張する残業時間のできれば全部,
それが不可能でもなるべく多くの部分を認めてもらい,
最大限の利益の回復を図りたいところです。
そのためには,残業についてどのような証拠があるか,
それを用いてどのように裁判所を説得していくか,
裁判所に訴えかける手段として何を選ぶのか,
十分検討しておく必要があります。

また,未払残業代請求に踏み切った場合,
会社との間でしこりが残ることは避けられません。
それでも会社と上手くやっていけるのかどうか,
そんな会社は見切って退職する予定なのだとすれば,
再就職先のあてはあるのかどうか,
そうした戦略を事前に十分練っておく必要があります。

これら事前準備を,職場で仕事を続けながら,
あるいは就職活動をしながら独力でやっていくことは,
必ずしも容易ではないでしょう。
そうしたときには,まずは無料の法律相談で,
今後の方針について話をしてみましょう。
必ずしも弁護士に委任する必要はありません。
自分の現在の状況を整理して冷静に分析し,
今後の対処を考えるだけでも十分に意味があるのです。

未払残業代の請求は,今まで働いてきた職場との対立だけに,
いったんは未払残業代の請求をしようと思ったけれども,
事情が変わって請求するつもりがなくなった,
といったことも起こります。
心が揺れるのがむしろ当然なのです。
そうした場合にも,私は,常に依頼者様に寄り添い,
適切なアドバイスをしていくよう心がけております。
お仕事が忙しく,平日の昼間の相談は無理だよ,
という場合,土日・夜間の相談にも応じております。
お仕事や家庭の都合で事務所には行きにくい,
という場合でも,ご指定の場所に出向いて相談に応じます。
その際,南千住からの交通費だけはいただいておりますが,
北千住や上野あたりの近距離であれば無料としております。
まずは電話かメールでご連絡下さい。

投稿者: 豊和法律事務所